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第三章
ある日俺が学校に来るとクラスの女子たちが
木下さんに声をかけていた。
「ねぇねぇ、木下さんの妹ってさまだ入院してるの?」
「木下さんって可哀想だよねぇ」
「自分も周りも不幸にしちゃう体質とか?」アハハハッ 女子たちはやな感じに笑っている。
「うっせぇ、、お前らには関係ない!!」
驚いた。普段、話しかけても反応しない彼女の吐き捨てるような怒号が教室中に響き渡った。女子たちはあまりの怒号に泣き出しそうになっていた。この日から彼女は今まで以上に孤立していった。そして俺は彼女のことが気になって仕方なくなってしまった。好きなわけではない。けど、、、俺の中で彼女に対する何かが変わった。
授業中は彼女の方ばかり向いてしまって頭に入ってこないし、すれ違うたび目で追ってしまう。そんな日々が続いた。
冬休み、俺は転入する前の授業をするため補習を行うことになった。そして彼女も今まで不登校だったため、一緒に補習することになった。ついに彼女を知るチャンスが訪れた。
俺は補習期間中できるだけ多く彼女と話をしようと声をかけ続けた。
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