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一歩踏み出すこと
恋愛沙汰で、これでもかっ! というくらい凹みに凹んで、そこまで引きずったことなんて今まで経験がなかった私は、そんな情けない自分と一刻も早くさよならするために色々と考えた。
「なんか、ないかなぁ」
スマホをいじっていると、ふとひらめいた。
「あれだ!」
その結果は助手席から運転席に眺めを変えたら見えてくるものも違うかもしれないと思い立ち、無謀にも運転免許証を取得するために教習所に通い始めることにしたのだった。
きっかけがどちらかというと不純だっただけに、途中で何度も挫折しそうになったものの、なんとか最終段階の路上教習にたどり着いたところだった。
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