四神想界物語 第8話

1/1
前へ
/1ページ
次へ
名前 朱雀(スザク)零神(レイジン) 性別 男 (声役 男) 身長 178 体重 84 神聖 不明 属性 火 武器 右翼紅光炎・左翼翼折り狂焔 概要 想界大和区域の管理者で、朱雀の力を持つ守護者。口の悪い関西弁を使う男で、朱雀神社と言う神社の神主をしており、普段はタバコ吸ってぐうたらしてる。母親が、先代の朱雀で、歴代最強の四神と言われており、最強の四神の息子と言う重みを感じ、常に母親と比べられながらも、頑張っている。武器は二刀流を使っており、片方の刀は刃先から20センチ程、おられている。余談だが12歳ぐらいの時、「俺童貞卒業した!」と周りに嘘ついていた。その後バレてイジられ泣かされた。2つ名は「紅の赤雀」 名前 麒麟仁定(キリン)(ヒトサダ) 性別 男 (声役 男) 身長 174 体重 65 神聖 A 属性 天 武器 角槍暴れ一門 その他 朱雀の小さい頃からの幼なじみであり、親友である。本人はとても心優しい性格をしており、生物皆に経緯を払い、ありですらも、間違って踏まぬように、常に雲に乗ってのらりくらりと移動してる。非常に運が良く、朱雀から、「歩く幸運厄祓いのパワースポット」と言われている。心優しい性格を持つ一方、戦わなければならない場面ではかなり積極的になる。仁の文字が刻まれた槍を使い、敵をなぎ倒し、実力は四神にも負けず劣らずである。だが本人は四神や実力等、そう言うのに興味は無く、人里で何でも屋を営みながら生活している。余談だが、朱雀が童貞じゃない事をバラした本人で、皆で朱雀を泣かせ、その後ボコボコにされた。2つ名は「遊雲の善良獣」 名前 カガリ・フレア 身長 180 体重 58 神聖 SSC 属性 火・闇 武器 不明 その他 朱雀零神と種違いの姉弟であり、母親はあの朱雀零庵である。地獄の離れにある屋敷に住む吸血鬼であり、呪いによって屋敷から出る事ができない。コウモリを分身として外に放つ事ができるため、あまり不便はしないようだ。白虎の妖怪狩りの対処にならない唯一の人物であり、キリスト教を信奉している。普段は温厚で寛容な人物だが、戦闘に関しては人一倍積極的で、アカシックレコードに完璧に接続できる数少ない人物であり、種族がら非常に高い身体能力をゆうしている。余談だが、好物はニンニク。そして嫌いな物はパセリ。2つ名は「白薔薇の血炎公」 名前 火花ルイ 身長 185 体重 78 神聖 不明 属性 不明 武器 不明 その他 「白薔薇の血炎公」カガリ・フレアに仕える唯一の執事で、容姿、所作、行動、あらゆる全てが完璧であり、隣に立たせるだけで絵になる。密かに自分の主に思いを寄せている。余談だが、昔、保育園で働いており、人妻や女の子から言い寄られ、クビになった。2つ名は「パーフェクトマジョルドム」 名前 ロベール・ド・サブレ 身長 160 体重 49 神聖 AB 属性 光 武器 レイピア その他 天草四郎亡き後、想界(そうかい)のキリスト教一派を率いている。堅物で、信仰深いがたまにウザがられる。彼女の特徴はなんと言っても巨乳、おっぱいであり、余談だが朱雀から「お願いします!1回だけ!小指の爪だけで良いから触らせて下さい!」と言われ、ボコボコにした。2つ名は「聖母」 名前 大友義鎮 身長 182 体重 85 神聖 BC 属性 火 武器 小銃種子島 その他 ロベール率いるキリスト教一派の幹部。口が悪く、常に銃を腰掛け、爆弾を携帯している。天草四郎の妻であるロベールに密かに恋心を抱くが、不器用な性格であり、思いを伝えようとはしないため、このままでもいいかなと思っている。余談だが朱雀とは仲が悪く会う度に「先代の時代は良かったな〜」と嫌味を言ってくる懐古厨。2つ名は「銃爆の十字架信奉者」 朱雀♂ 麒麟♂ 義鎮♂ ルイ♂ ロベール♀ カガリ♀ カガリ「久しぶりだ、ロベール殿。貴殿と会ったのはいつぶりか?確か〜……あ、思い出した!貴殿とシロウの結婚式以来だな。どうだ?私がくれてやったあの土産は?中々良いセンスをしているだろう?」 ロベール「お久しぶりです。カガリ・フレア、あの土産なら、今でも自宅の玄関に飾らせて貰っています。」 カガリ「クククッ!そうかそうか!それは良いな!……して、今回はどう言った用で来たのだ?」 ロベール「……四郎は今堕落(だらく)して、想界(そうかい)のキリスト教団体は今私が指揮を取っています。貴方も知っているだろう思いますが、新たな宗教勢力も想界に現れました。このままでは、力のバランスが崩れてしまいます。」 カガリ「言いたい事は分かった。で?私達に何を望む?」 ロベール「私達人里のキリスト教側についてください。」 カガリ「ルイ、菓子を持ってこい。」 ルイ「かしこまりました、お嬢様。」 カガリ「とりあえず菓子でも食べて、貴殿も気持ちを落ち着かせるが良い。義鎮(よししげ)殿も食べるか?さっきから黙りだが、如何した?」 義鎮「いや、アンタの事は前々から聞いていたが、珍しいのもいるんだな〜と思っただけだ。」 カガリ「珍しいとは?」 義鎮「吸血鬼なのに、十字架のネックレスを胸にかけている。テーブルの右手には聖書、吸血鬼の弱点じゃないのか?」 カガリ「クククッ!何時の時代の話しだ、面白い事を言うな〜貴殿は?ま、純粋の吸血鬼ならそうかも知れないがな?」 義鎮「どう言う事だ?」 ロベール「混血なんですよ、この人は……」 義鎮「混血だと?……人間と吸血鬼のか?」 ルイ「いいえ、お嬢様は人間と吸血鬼の混血ではありません。どうぞ、アフタヌーンティーです。」 ロベール「……朱雀と吸血鬼のハーフ、あの朱雀零神(すざくれいじん)の、種違いの姉にあたる方です。」 義鎮「あの朱雀の!?」 カガリ「クククッ!聞く話によれば愚弟(ぐてい)がお世話になっているようだ。すまんな?」 義鎮「おいおい冗談だろ?」 ルイ「冗談ではありませんよ。お嬢様はやく……おっと、コレは秘密でしたね。」 義鎮「アンタ……いくつだ?」 カガリ「500と78だ。何か問題か?」 義鎮「嘘だろ!?その見た目で!?……て、てことは……先代って……い、いや、違う。血筋的なやつだろ!きっとそうだ!」 ロベール「驚くのも無理はありません。四郎に紹介された時、私も驚きました。」 義鎮「マジかよ……それよか、アンタは何でこんな屋敷に篭ってるんだ?姉弟なら、アイツの神社にでも顔出してやれよ。」 カガリ「ある者に呪いをかけられていてな?私は弟と普通に会うことが許されない。」 義鎮「どう言う事だよ……」 カガリ「関係性の呪いをかけられている。私が弟を弟と思ってるかぎり、私の行動範囲は屋敷内に制限される呪いだ。だから、弟とはまだ会った事が無い。」 義鎮「なるほどねぇ、めんどくさいな。とりあえず、どうするんだよ?ついてくれるのか?」 カガリ「急かすな、貴殿達もまだ紅茶に手をつけていないではないか?ルイの入れる紅茶は美味いぞ?」 ロベール「……分かりました。」 義鎮「もう良いだろ?いい加減にしろよ、話を先延ばしにしたいなら辞めてくれ。色々驚かせる事はあったけど、俺達は茶を飲む為に来たんじゃねぇんだよ。」 ロベール「義鎮!いい加減にしなさい!」 カガリ「クククッ!結構だ、少しからかっただけだ……あ、言い忘れていた。知ってるか?白虎の抱える新撰組の屯所が、四凶により襲撃されたらしいぞ?いよいよ四凶も宣戦布告をして来たわけだ。クククッ、楽しみになって来たな?」 義鎮「何の話を」 カガリ「(被せるように)妖怪が四神に対して宣戦布告をして来たと言うわけだ。……今まで人間に不満がある妖怪達も多い、今後どうなるか気になっていた所だ。」 ロベール「何が言いたいのですか?」 カガリ「私の予想では、妖怪……いや、四凶と四神の全面戦争になる。貴殿達はどこに着くか決めてるか?」 ロベール「……人間ですよ。私達は人間ですので……」 カガリ「その返答なら、次に私が言う事を分かっているな?」 義鎮「いい加減にしろ!」 ルイ「テーブルを蹴らないで下さい。お嬢様はマナーのなって無い方は嫌い何ですよ?」 義鎮「知るかよ!そんな事!まず!俺はもったえぶられるのが嫌いだ!そして、俺はお前の弟が嫌いだ!似たような顔して意味深なことばっか言いやがって!バカじゃねぇのか!……それと、テメェが妖怪側とかどうとか知らねぇよ、俺らの下につくかどうかって聞いてるんだよ。」 カガリ「……私が今まで大人しくしていたのは、シロウの存在があったからだ。私達は確かに妖怪だが、差別無く対等に接してくれた。貴様のように、無理矢理に下につけ、等とは口が裂けても言わない男だった。……だが、その男も今はいない。我々が人間の下につく理由が無くなった。その事をロベール殿は分かっていたから、わざわざ地獄にまで足を運んでくれたのだ。謝るなら今のうちだぞ?」 ロベール「申し訳ありません!カガリ・フレア!この失態は私が」 カガリ「(被せるように)いらん、大人しく茶に付き合ってくれたら聞き入れてやらん事も無かったが、この男が全てを台無しにした。……ルイ、下げろ。」 ルイ「かしこまりました。」 義鎮「手っ取り早いのは好きだぜ?さぁ!かかってこいよ!朱雀のハーフだが何だか知らねぇが、あのクソ神主の姉だ!ろくな性格してねぇよ!」 N(義鎮は銃を取り出しカガリに向ける。) カガリ「……アカシックレコード接続。」 N(カガリがそう言うと、義鎮は突如として膝をつく。) 義鎮「ゴハッ!?……な、何だ……あ、足に……力が……か、体が……ダルい……」 カガリ「血液を逆流させたまでだ。……おいゴラァクソガキ……散々好きかって言ってくれはったな?よう聞け単細胞、知ってるけ?私の事は別にええねん、好きかって言ってくれてもかまへんさかいに……でもなぁ、お前弟の事をなんて言った?あ?クソ神主だァ?ボケナスアホンダラァ……イケメン神主の、間違いやろううがァァァ!」 義鎮「ゴヘ!?」 ロベール(うわぁ……本当に姉弟何だ……同じ口の悪い関西弁……さっきまでのキャラ作りなの?) カガリ「フンッだ!接続解除!ばーかばーかばーか!協力してやんないもんな〜!反省しろ!シバキ回すぞボケェ!」 義鎮「……ちゃ、ちゃんと姉弟だった……」 ルイ「お嬢様〜!待って下さ〜い!」 ロベール「あぁ言う所まで似てる……」 義鎮「奥歯折れた……」 ロベール「痛そう……」 N(朱雀神社にて) 麒麟「おいレイ、お前、兄弟とかっておるんか?」 朱雀「アホけ?何年の付き合いやねん、普通におらんやろ。」 麒麟「ちゃうねん、ふと思ったけどお前のオカンの事やろ?どっかに種違いの兄弟とかいそうやな〜て思っただけや。」 朱雀「ふ〜ん、確かに……」 N(カガリの屋敷にて) カガリ「おぉぉぉっ!」 ルイ「如何しました!?お嬢様!?……」 カガリ「おっ!おっ!お、お、お、お、お!」 ルイ「本当ですか!?」 カガリ「あぁ!私の使い魔で弟の様子を見てたら、ついに私の話題が出た!」 ルイ「それは喜ばしい事ですよ!今日はご馳走にしましょう!」 カガリ「記念するお姉ちゃん認知の日だ、ルイ、お前も目の当たりにすると良い。」 N(朱雀神社にて) 麒麟「どうする?もしお前の目の前に兄弟が現れて、いきなり貴方の兄弟ですって言われたらよ?どうする?兄弟って認めるんか?」 朱雀「……無理やろ?」 N(カガリの屋敷にて) ルイ「お嬢様!お気を確かに!」 カガリ「きゅ、救急車を……」 ルイ「救急車ァァァ!」 カガリ「誰がそんな原子的な呼び方しろと言った。まぁ良い、安心しろ、心は致命傷だ。」 ルイ「どうしますかお嬢様!?今すぐ帝に直訴して改名しますか!?」 カガリ「使い魔を使って出かける。私の意識を使い魔に移すから、お前はその護衛でついて来い。」 ルイ「かしこまりました。」 N(人里にて) カガリ「久しぶりに外に出たな。約20年振りか……」 ルイ「時刻は午後2時、出店も活発化する時間帯です。何か買って来ますか?」 カガリ「そうだな。あ、失礼する御夫人、団子を2つ程貰えるか?」 ルイ「何だか楽しそうですね?」 カガリ「本体では無いが、仮の体でもこうやって外を歩けている、私はそれだけで楽しい。」 ルイ「そうですか。」 カガリ「せっかく人里に来たんだ、礼拝でもして行こう。」 ルイ「近くに、天草さんの教会が近くにありましたね。」 カガリ「そうか、ならそこに向かおう。」 N(天草が所有していた教会にて) カガリ「……20年見ぬうちにここも廃れるものだな。」 ルイ「誰かと争った痕がありますね。」 カガリ「あらかた予想はつくがな?」 ルイ「中に入りましょう。」 N(ルイはドアを開け、2人は教会の中に入る。) カガリ「お?」 義鎮「げっ!?」 カガリ「今朝ぶりだな、2人共、義鎮殿、血の具合は大丈夫か?」 義鎮「チッ……何で居るんだよ!屋敷から出れないんじゃねぇのか?」 カガリ「安心したまえ、私は本体では無い。このように……」 N(カガリの体から一瞬にして、大量のコウモリが散らばり、再び集まる事で元の体になる。) カガリ「かりそめの躯体(くたい)故な?出歩く事ぐらい容易だ。」 ロベール「来てたのですが、カガリ・フレア。」 カガリ「あぁ。……そう言えば、ちゃんとした返答をしていなかったな?」 ロベール「そうですね。」 カガリ「久々に外を出た、少し身体を動かしたくてな?付き合ってくれるか?」 ロベール「……構いませんけど、良いのですか?」 カガリ「うむ、かまわん。2対1でどうだ?」 義鎮「おいおい、流石にそれは舐めてるだろ?」 カガリ「舐めて等無い、事実だ。」 ルイ「お嬢様、荷物をお預かりします。」 カガリ「ありがとう、ヘアゴムをくれ。」 ルイ「はい、どうぞ。」 カガリ「んっ……さて、準備は良いか?貴殿達が私に一発でも当てれたら大人しく下ってやろう。」 ロベール「本当に良いんですか?」 カガリ「構わんぞ?良いハンデだ。」 義鎮「……舐め腐りやがって、しょうがねぇ。ロベール、なりふり構わんでぶっ倒す!」 ロベール「分かってます。仮にも私達は偉人です、全力でいきますよ!」 カガリ「さて、準備は良いか?かかって来い!」 N(カガリは背中からコウモリのような羽が生える。 ロベール「行きますよ!」 義鎮「あいよ!」 N(先陣はロベールがきってカガリに向かっていく。レイピアを取り出し一撃を振るう。) ロベール(行ける!) カガリ「それ!」 N(カガリはレイピアを指で弾き返す。) ロベール「嘘でしょ!?……い、岩をも砕く私のレイピアが……」 義鎮「おい!頭を下げろ!」 N(義鎮はロベールにそう言って、銃を発砲する。) カガリ「遅い……」 N(カガリは弾丸を指で摘む。) 義鎮「ツ!?おいおい、マジかよ……」 カガリ「さて、次は私の番だ。……まとめてシバキ倒したるわ!」 N(カガリはそう言って、義鎮の間合いに入る。) 義鎮(嘘だろ!?ほぼ瞬間移動と変わんねぇじゃねぇかよ!) カガリ「ほら、避けてみろ。」 N(カガリは拳を握り、義鎮に殴りかかる。) 義鎮「ッ!?」 N(義鎮は間一髪で避ける。カガリの拳はそのまま教会の柱を砕き、教会は音をたてて崩れそうにやる。) カガリ「ほぉ、よく避けた。偉い偉い、褒めてやる。」 ロベール「義鎮!崩れそうです!早く!」 義鎮「分かってる!」 N(ロベールと義鎮は天使のような羽を生やして教会から脱出する。) ルイ「お嬢様、お召し物にホコリがついてしまいます。」 カガリ「服などいくらでも変えがある。さて、私も行くか!」 N(カガリは翼を羽ばたかせて義鎮とロベールを追いかける。) ロベール「はァ……はァ……まさか、本当に強いなんて……」 義鎮「クソっ……アイツは舐めてなどいなかったと言う事か!」 ロベール「彼女は、本当にそれが妥当だと思って言ったんでしょうね。」 義鎮「やるか?」 ロベール「……ここは空、人里の被害は無いでしょうしね。」 カガリ「見つけた見つけた!ここにおったのか?属性は使わないのか?」 ロベール「言われなくてもやりますよ。……属性……」 義鎮「解放ッ!」 N(属性とは森羅万象、全てに起こりうる現象を、どれか一つに限定して扱うものである。その一つを属性と言い、攻撃や型、防御に組み込む事で技と言われるのである。大半の者は一つの属性しか使えないが、例外として、複数の属性を扱う事ができる者いる。) カガリ「少しはマシになってきたようだな。」 N(朱雀神社にて) 朱雀「空から可愛い女の子降ってこねぇかな〜?」 N(2名ほど戦っている。) 麒麟「どんなのがタイプやねん?」 朱雀「巨乳!」 N(2名ほど戦っている。) 麒麟「お、ええやん!お前の事やさけ、お姉ちゃん属性とかあったらええんとちゃうか?」 N(戦っている。) 朱雀「頭なでなでヨシヨシされてぇ〜!あ、あと人妻未亡人とかええな!」 N(戦っている。) 麒麟「……おい、なんかあそこの雲、おかしくねえか?」 朱雀「ホンマや、なんかあったんけ?」 麒麟「知らんけど、それを調査するのがお前の仕事やろ!」 朱雀「しゃーない……ジン!行ってこい!」 麒麟「俺かよ!お前が行けよ!」 朱雀「コレ、何か分かるか?」 麒麟「そ、それは……ゆ、遊郭の、半額券!?」 朱雀「おう!変わりにやってくれたらやる。どうや?」 麒麟「しょうがねぇ!行ってくる!」 朱雀「ついでにタバコもよろしくな!」 麒麟「任せろ!」 朱雀「……ま、期限切れてるんやけどな。」 N(カガリ視点) カガリ「ほらほら!そんなものか!」 ロベール(強い……属性を使っても、ここまで差があるなんて!しかも相手は全部避けたり、弾くだけ……なんなのこの人!) 義鎮(吸血鬼の身体能力ってこんなにレベル違うのかよ!?普通に四神と同等、下手したらそれ以上だ!) カガリ「クククッ!他愛無し!」 義鎮「属性展開(ぞくせいてんかい)!」 ロベール「フラッシュ!」 N(義鎮は火の玉を展開させ、ロベールはすかさずカガリの目を眩ませる。) 義鎮「喰らえ!火円爆翁(ひえんばくおう)!」 N(義鎮は展開させた火の玉を全弾カガリにぶつける。) カガリ「クククッ!興味深いな、光の属性とは……」 N(カガリは防御壁(ぼうぎょへき)を出して、義鎮の攻撃を防ぐ。) 義鎮「ゴハッ!?」 カガリ「さて、詳しく聞かせて貰えないか?」 N(カガリは一瞬にして義鎮を殴り飛ばす。義鎮は地面に叩きつけられ気を失ってしまった。) ルイ「……大丈夫ですか?……返事が無い、ふむふむ……お嬢様、少しやり過ぎですね。」 ロベール(早い!いつの間に私の目の前に……) ロベール「んっ!?」 カガリ「口内に何か発達したようなものは無い、強いて言えば少しだけ舌が長いぐらいか……」 ロベール「あっ、ぅ……」 カガリ「ん?あ、すまんな?いきなり口の中に指を突っ込んでしまって、申し訳無い。」 ロベール「いきなり……何を……」 カガリ「光の属性を使う者は数えて貴殿含め2人しか見た事が無い。提案をしよう、私の目的を果たせたら、貴殿の下についてやっても」 麒麟「(被せるように)おい!何やってるんや!」 カガリ「邪魔が入ったな……」 麒麟「おいアンタ!……ん?アンタ、レイの祭りに出場してた……」 ロベール「……こんにちは、麒麟さん。」 麒麟「アンタ等……戦ってたんか?」 カガリ「そんな所だ。」 麒麟「あ?……ッ!」 カガリ「どうした?」 麒麟「い、いや……」 カガリ「この度は騒がせてしまって申し訳無い。ルイ、行くとしよう。」 ルイ「分かりました。」 カガリ「ロベール殿、その者に回復をかける故、私のくだらない願いを聞いてくれるか?」 ロベール「……分かりました。」 カガリ「では、失礼する。」 麒麟「……なんか、似てたな……レイに……」 N(人里にて) 義鎮「いってて……」 ルイ「あんまり動かないでください。傷が開きますよ?」 義鎮「うるせぇ!少しは加減しろよ!」 ルイ「お嬢様の拳をまともにくらって生きてる貴方の方がタフですよ。凄いですね、随分鍛えてらっしゃるようで。」 義鎮「お?分かるか?俺結構筋トレは欠かさずやってるんだよ!」 ルイ「実は私も趣味で鍛えてまして、良ければ、貴方のトレーニング方法とか教えて貰ってもよろしいですか?」 義鎮「お、なんだよお前!中々分かる奴じゃねぇか!」 ルイ「ありがとうございます。」 ロベール「所で、貴方の願いとは?」 カガリ「そうだったな。……朱雀神社まで案内してくれ!」 ロベール「……は?」 カガリ「いや〜……アレやねん、そのぉ、ウチ……ずっと引きこもってたさかいな?いや、何処に何があるかは分かるで!やけど、その……行き方、知らへんくて……」 ロベール「……えぇ、良いですよ。」 N(朱雀神社にて) カガリ「はぁ……はぁ……階段……キツッ!」 ルイ「お嬢様、おんぶしましょうか?」 カガリ「うるさい!行ける!この程度!」 ルイ「負けず嫌いは相変わらずですね。」 義鎮「おーい、早くしろ。」 カガリ「ぜぇ……ぜぇ……しんどッ!無理!ルイ!おんぶ!」 ルイ「はいはい、分かりました。」 ロベール「ほら、もう少しですよ!頑張ってください。」 朱雀「遅ぇな、ジンの奴……」 義鎮「よっと!ほら!着いたぞ!」 カガリ「……うむ、ありがとう。……この鳥居をくぐった先に弟が……」 ロベール「行かないのですか?」 カガリ「……行けるのか、分からんが……」 ルイ「お嬢様……」 カガリ「大丈夫だルイ、ものはためしだ。私ぐらいになればこの程度……ッ!?」 ロベール「鳥居を……くぐれない?」 義鎮「まさか、お前が行ってた呪いか?」 カガリ「多分な……」 ルイ「大丈夫ですか?」 カガリ「あぁ。」 朱雀「お?なんや!お前らおったんか!おーい!」 ロベール「どうも、神主。」 朱雀「なんや?何かようけ?」 義鎮「お、おう……近くを通ったから、寄って見ようかなってな?」 ロベール(見えて、ない?) 義鎮「お、お前見えて無いのか?」 朱雀「あ?何がや?」 義鎮「い、いやなんでもねぇ。」 カガリ「(泣きながら)お、大きく……なった……レイジン……」 義鎮(泣いている……) 朱雀「あ?おい!お前ら!どこ見とんねん!おーい!」 カガリ「(泣きながら)今、自分の血を分けた弟がいるのに……これ以上近づく事も、触れる事も……私を見る事もできないのか……」 ルイ「お嬢様……」 朱雀「お?……まぁええわ、暇やったら賽銭の一つでも入れてってや。」 義鎮「お、おう!とりあえず、お前はアッチ行けよ!」 朱雀「はぁ!?何でや!?俺の神社やぞ!」 義鎮「いいから!1000円入れてやるから!」 朱雀「しゃ〜ないのお!」 カガリ「……うん、満足した。今日は帰るとしよう!改めて、何をやっても無駄と言う事が分かっただけで収穫だ!」 ルイ「お待ちくださいお嬢様!」 カガリ「ほ〜らルイ!早く行くぞ!」 麒麟「アイツのタバコ買ってくるの忘れとったわ、まぁええか!はよ戻って半額券も〜ら……お……」 カガリ「また会ったな?」 麒麟(……綺麗だ……) カガリ「……アイツの事、よろしく頼むぞ?」 N(カガリとルイは、麒麟に一礼して去っていった。) ロベール「……あの〜?大丈夫ですか〜?」 麒麟「……はっ!俺は何を!」 義鎮「気づいたか?」 麒麟「てか、何でアンタ達がおるんや?」 ロベール「あの人の付き添いです。」 義鎮「道案内してやっただけ、お前は?」 麒麟「アイツにお使い頼まれただけや。ほら邪魔や、鳥居の前にたまんな。」 義鎮「はは〜ん、お前、あの女に惚れたのか?」 麒麟「は!?な、なななななわけ無いやろ!何やねんお前!ダル!死ね!ボケ!バカ!」 義鎮「ま、応援するぜ。」 麒麟「うっぜぇぇぇ!アンタからもなんか言えよ!」 ロベール「……ファイト☆」 麒麟「やってられへんわ……ほら、邪魔や!」 義鎮「頑張れよ、童貞君!」 麒麟「死ね!」 N(朱雀神社にて) 朱雀「遅かったやん?なしたん?」 麒麟「……いや、なんでも無い……」 朱雀「何やねんお前!そう言うのダルいわ……はよ言えや、別に俺らそんな浅い仲ちゃうやろ?」 麒麟「……お前さぁ……女装、興味ある?」 朱雀「なわけあるかい!え、怖っ!」 麒麟「頼む!1回だけ!」 朱雀「嫌や!てかお前どっから持ってきたん!?そのカツラとドレスは!?」 麒麟「頼む、このままじゃ!俺の心臓はずっとトクントクン/////なりっぱなし何や!頼むぅ!1回だけ!」 朱雀「突発過ぎや!ちょ待って、わけを教えろ!」 麒麟「お前って人妻顔やん?」 朱雀「いや知らんし……」 麒麟「ほんで俺貧乳好きやん?」 朱雀「それが何やねん……」 麒麟「お前男やん?胸無いやん?やから、そう言う事!QED!」 朱雀「アホか!理由にならへんて!」 麒麟「頼む!1回だけ!普段のお前は正直ウザイけど顔は良いさけ!頼む!」 朱雀「去ね!」 麒麟「頼む!」 朱雀「クソ!こう言う時コウがいたら……アカン、アイツも頼りにならへん……」 麒麟「ほら、はよ腹くくれ!やるんか?着るんか?イエスかはい!2択!」 朱雀「全部同じや!」 麒麟「ん?あ、ホンマやん!」 朱雀「アホなんお前?……なぁ、ちゃんとした事情を話せ。」 麒麟「……今日、白髪でお前に似た顔をした女の人に会った。」 朱雀「あ?」 麒麟「まるで、白薔薇のような髪に、お前みたいな紅の瞳……落ち着いた優しいトーンの声が今でも頭から離れない……」 朱雀「で?顔が似てるからお前が言うソイツに俺がなれって言う事け?」 麒麟「そう言う事や!」 朱雀「()ね!アホけ!何で俺がそんな事せなアカンねん!」 麒麟「いってぇ!お前!蹴ること無いやろ!」 朱雀「知らんがな!とりあえず、ソイツが誰か知らんけど、俺に押し付けんな!」 麒麟「大人しく女装しろ!」 朱雀「……はぁ……表出ろ。」 麒麟「あ?」 朱雀「なんかムカついた。表出ろ、シバキ回したる。」 麒麟「俺も俺やったけどお前もめちゃくちゃやな?」 朱雀「うっせぇ!出んやったら無理矢理に追い出したるわ!」 麒麟「グッ!?」 N(朱雀は麒麟を蹴り飛ばす。襖を突き破って、麒麟は表に吹き飛ぶ。) 麒麟「……あっ……んっ……奥歯折れたわ。」 朱雀「マシやんけ奥歯ですんだのは?顔吹っ飛んでもおかしないで?」 麒麟「図にのんなカス、俺が勝ったら女装しろよ?」 朱雀「やなこった!」 麒麟「オラァ!」 N(朱雀と麒麟は同時に拳を繰り出しお互いの顔にクリーンヒット。) 朱雀「グッ!」 麒麟「ガッ!?」 朱雀「……やるやんけ……」 麒麟「何目線や?」 朱雀「神目線やカス!」 N(朱雀は助走をつけ麒麟に飛び膝蹴りを入れようとする。麒麟はそれをガードし、朱雀が地に脚を着く前に投げ飛ばす。) 麒麟「オラァ!」 N(麒麟は倒れ込む朱雀に馬乗りになり追撃する。) 朱雀「ゴフッ!?……いってぇなクソボケェ……」 麒麟「お前そんぐらいの傷やったらすぐ治るやろ?」 朱雀「痛いもんは痛いねんけど?」 麒麟「せやったら、俺が痛みに強くしたるわ!」 N(麒麟はそのまま朱雀を殴り続ける。) 朱雀「グッ!?……ガッ!?……ウ”……」 麒麟「おい、綺麗な顔が台無しやぞ?」 朱雀「……うっ、せぇ……ボケ……」 麒麟「喧嘩売ってきたのはお前やぞ?」 朱雀「……死ね。」 麒麟「……お前、死にたいんけ?」 朱雀「やってみろよ。」 麒麟「あっそう、じゃあ死ねよ。」 N(麒麟は朱雀の首を絞め始める。) 麒麟「オラァどうした!レイ!」 朱雀「ァ……カッ……」 麒麟(ヤバい、コイツ殴ってると楽しくなってきた……) 朱雀「(唾をかけるように)ブフッ!」 麒麟「グァ!?」 麒麟(コイツ……口の中の血を……) 朱雀「ハァ……ハァ……行くで?」 N(朱雀は麒麟の髪を掴み、思いっきりぶん殴る。) 麒麟「ゴハッ!?」 朱雀「コウは今おらんから誰も止めてくれへんぞ?目を覚ませ、クソカス。」 N(朱雀は麒麟を鳥居に投げ飛ばし、すかさず回し蹴りでトドメをさす。) 麒麟「……カハッ……お前……容赦無いな……」 朱雀「途中ホンマに殺そうとしたお前に言われたく無いねんけど……」 麒麟「うるせぇよ……ハハッ!負けちまった……」 朱雀「目は覚めたけ?」 麒麟「何がや?」 朱雀「俺は俺や。お前が誰に初恋したか知らんけど、お前の幻想を俺に押し付けんな。俺ら何年の付き合いやねん?お前がホンマに好きになった相手がおったら、応援するやんけ?」 麒麟「……お前……良いこと風に言ってるけど女装した無いだけやろ?」 朱雀「寝てろ!」 麒麟「ゴヘェ!?」 N(カガリの屋敷内にて) ルイ「お嬢様、何を読んでいらっしゃるのですか?」 カガリ「光の速度とそれに生じる時空の歪みについて調べてな。」 ルイ「なるほど、どうでした?改めて実の弟と顔を合わせた感想は?」 カガリ「嬉しい気持ちもあるが、どちらかと言えば悲しい方が大きいな。」 ルイ「心中お察しします。」 カガリ「向こうからは認識できない、そして私の存在を教える事もできない、触れることもできない……どうすれば良いんだ?」 ルイ「大丈夫ですお嬢様、貴方は1人ではありません。私がずっと傍にいますから……」 カガリ「ありがとうルイ、だけどな……家族とう言うのは大きいのだ。母上も父上もいない、唯一無二の家族なんだよ……レイジンは……」 ルイ「……お嬢様、私じゃダメ何でしょうか?」 カガリ「何がだ?」 ルイ「確かに、弟君の方が……お嬢様の中では大きいかも知れません、ですが!私の方が確実に、お嬢様と過ごした時間は長いのです、私だけじゃ……満足できないのですか?」 カガリ「そんな顔をするなルイ、お前を特別じゃないと言ってる訳では無いだろ?」 ルイ「なら、私はどうしたら?お嬢様の中で、家族以上の特別になれるんですか?」 カガリ「……ルイ、やめろ。私にそんな感情を抱くな。」 ルイ「申し訳ございません。」 カガリ「……ルイ、気になる事がある。」 ルイ「何でしょう?」 カガリ「シロウが堕落した原因にギガス写本が関与していると言う。」 ルイ「えぇ、知ってますよ。」 カガリ「問題は、その写本がどうやってこの想界(そうかい)に持ち込まれたか、仕入れ先はどこだと思う?」 ルイ「想界の門を管理してるのは玄武家(げんぶけ)ですね、今の当主がまだ若いと言っても、四神である事には変わりありません。流石に玄武がそのような事をするのは想像できません……」 カガリ「あぁ、だからこそ謎が深いのだ。そして、私はあの当日の祭りを全部見てた。その時、不可解な行動をした者が2人、ロベール・ド・サブレ、麒麟仁定(きりんひとさだ)、この2名だ。」 ルイ「なるほど、私にその調査をしろと?」 カガリ「いや、青龍殿に文を書いてくれ。」 ルイ「分かりました。」 カガリ「こう言うのは、トップに報告した方が効率が良い。ルイ、新たな勢力が頭角を現すぞ?」 N(想界キリスト教本部にて) ロベール「疲れましたね?カガリ・フレアの相手をするのは……」 義鎮「自由過ぎだろ!あの女!」 ロベール「それが彼女ですよ。」 義鎮「結局、あの女はなんて言ってたんだ?」 ロベール「はい?」 義鎮「返信はどうだったんだよ!あの女がうちにつくか否か!」 ロベール「あ〜……多分、あの人はどちらにもつかないと思います。あの人が今まで私達について居たのは四郎のおかげ、私にはカリスマ性が無いので……」 義鎮「……そうでも無いんじゃねぇの?」 ロベール「え?」 義鎮「俺、あんま上から指図されるの嫌だし、だけど……アンタには別に構わねぇよ。」 ロベール「ふふっ、優しいのですね。」 義鎮「うっせぇよ!」 ロベール「でも、ありがとうございます。貴方のおかげで、少し元気が出ました。」 義鎮「そうかい……タバコ吸ってくる。」 ロベール「……さて……カガリ・フレアからは良い返答は貰えなかった。宗教勢力で一番警戒するのは仏教だが、今後の想界からして、四凶陣営の動きも気になる。……どうにかしてカガリ・フレアを上手く利用できないだろうか?」 カガリ(私の目的が果たせたら……) ロベール(目的?……カガリ・フレアの目的はなんだ?) カガリ(ある者に呪いをかけられていてな?私は弟と普通に会うことができない。) ロベール「……呪い……目的……光の属性……」 義鎮「おーい、飯どうする?ラーメン屋の出前で良いか?」 ロベール「あ、餃子とチャーハンもお願いします!」 義鎮「ごっつごっつの?」 ロベール「あはん!」 義鎮「あいよ!」 N(夜、朱雀神社にて) 朱雀「ふぁ〜……ジンも帰ったし、俺もそろそろ寝るか……あ?」 ルイ「……もうバレてしまいましたか?」 朱雀「……誰なん?」 ルイ「初めまして、私は火花ルイ(ひばな)……炎血公(えんけつこう)の執事をしています。」 朱雀「えんけつこう?……ケツ?プリプリ?」 ルイ「殺しますよ?」 朱雀「嫌だって、えんけつこう……ケツに口内炎できたみたいな名前やんけ!」 ルイ「喧嘩売ってます?」 朱雀「ごめんって、ケツ口内炎の執事さん!」 ルイ「よーし、死んで下さい!」 朱雀「ヌハハハ!冗談や!……で?何のようやねん?」 ルイ「伝言です。」 朱雀「あ?誰の?」 ルイ「私からです。」 朱雀「……んで?」 ルイ「近いうちに、人里で事件が起きます。……それも、とても残酷な、女、子供を狙った犯行が……」 朱雀「どう言う事や?」 ルイ「考えて下さい。何故キリスト教が輪廻転生の狭間にある想界にあるのか?」 朱雀「は?」 ルイ「悲劇は突然に、暗雲は目の前に、霧の中に潜む化け物は……善の心を持つ者なり。」 朱雀「日本語話せや、何が言いたいんじゃボケカス。」 ルイ「できるだけ容赦しないでください。そして、私の主の……期待を裏切らないように、よろしくお願いいたします。」 N(ルイはそう言い残して神社を去っていった。) 朱雀「何や、アイツ……」 第8話 ~完~
/1ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加