解説 山田隆

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その後、マヤが遅刻した理由を説明するセリフがあるが、 「遅れ過ぎた理由述べると……、毎週遥か遠くから通い込んでいる塾から帰ってたら、逮捕途中に逃げて追われている男が迫って来て、近辺を迅速に迂回しながら逃げてたんだよ。運良く遭遇した近所の辻さんが適当に退け、追い返してくれたから良かったけど……それで遅れちゃった。でも今週の遊ぶ日を選んで以降、ケンイチ君に逢えるのをずっと楽しみにしてたから、頼み込んで辻さんに送迎遂行してもらったんだよ、だから楽しもう今日は」 おい、しんにょうの量が凄いぞ。数行に何個しんにょうがあるんだ、気持ちの悪い。 「そうだったんだ、全然いいよ、少し遅れたくらい」 それを聞いたマヤは不安めいた表情を和らげ、右手の甲で自分の左足首を叩いた。 そんなしんにょうまみれな言い訳の後に返したケンイチの言葉に対して、なんだこの不可解極まりないマヤの行動は。感情表現方法が独特すぎる。 次に、ショッピングモールに入った2人の会話。
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