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「なるほど、恩返しね。」二人で喫茶店にはいる。愉快な仲間達の活動は、最初私からの簡単な案に、哲也君がプロデュースし、仲間たちに伝わっていく。しかし、愉快な仲間達は昨年の文化祭で解散した。哲也君はどうするのかな?
「こういうのはどうだ。」哲也君がパソコンで流れを作る。「えっ、でもこれって?」「学校の皆にありがとうをいいたいんだろ。ならこれがベストだろ。」「でも、ほかのメンバーは?」「なに言ってるんだ。荻窪茜のありがとうは、俺達みんなのありがとうだろ。」ニコッと笑いながら提案してくれたありがたさに思わず涙が。
「おい、あれ荻窪茜だよな。」
「茜ちゃんが泣いてる?」
「あれはにっくき山口哲也だな。」
「おい…。」私の涙と、外野からのブーイングにおろおろすることしかできない哲也君。ふん、少しは抱っこされて恥ずかしい私の気持ちわかってくれた?。泣き笑いながら彼を見る私だった。
「また大胆なこと考えたな。」
「でも私はいいとおもいますよ。」
「また先輩達と演奏ができるんですね。」
「今回がホントに最後なんだよね。」
卒業前にお礼を込めて、と後輩二人の招待で、愉快な仲間達はかもしかの湯にきている。恒例の貸切露天風呂会談だ。
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