2人が本棚に入れています
本棚に追加
到着したところは、キャバクラ?
「お前はここで働け」
え!?俺が…!?
車から降りて外観を見る。大人の世界だ。
「嬉しい…こんなとこ入ったことない!」
隼人すごいよ。逮捕歴でどこも雇ってくれないって思ってたのに。こんなキラキラしたとこで働けるなんて!すごい知り合いだなぁ。
「いや、雪見。勘違いすんなよ?お前借金返すために働かされんだぞ?けっこうきついかもしんねーよ?」
「いやぁ、ここは商売繁盛してますね。人もいっぱいいるじゃないですか」
「は?」
あれ。なんだか空気が悪い。
「雪見、まだ営業時間じゃねーよ。誰もいねーだろ」
「え、だって入り口に…」
あ、これは人じゃなかった。
「間違えました」
「いや、お前大丈夫かよ…」
「とりあえずてめーは、金返せ」
「はい!…ところで金ってなんですか?」
「いや、借金あるだろが」
「え、俺が…返すんですか?捕まえたのに?」
「いや、借金したやつはまだ捕まってないからな。勝手に話し作るな」
嘘だー。俺はやっぱり騙されたみたいだ。働いた金は俺の金にならないってことじゃん!
「こいつと一緒に住んで必ず返せ。いいな」
「え…」
隼人は監視なの?
「雪見、返事しろよ」
「はい」
せっかく喜んだのに、再び突き落とされた。
最初のコメントを投稿しよう!