出所

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到着したところは、キャバクラ? 「お前はここで働け」 え!?俺が…!? 車から降りて外観を見る。大人の世界だ。 「嬉しい…こんなとこ入ったことない!」 隼人すごいよ。逮捕歴でどこも雇ってくれないって思ってたのに。こんなキラキラしたとこで働けるなんて!すごい知り合いだなぁ。 「いや、雪見(ゆきみ)。勘違いすんなよ?お前借金返すために働かされんだぞ?けっこうきついかもしんねーよ?」 「いやぁ、ここは商売繁盛してますね。人もいっぱいいるじゃないですか」 「は?」 あれ。なんだか空気が悪い。 「雪見、まだ営業時間じゃねーよ。誰もいねーだろ」 「え、だって入り口に…」 あ、これは人じゃなかった。 「間違えました」 「いや、お前大丈夫かよ…」 「とりあえずてめーは、金返せ」 「はい!…ところで金ってなんですか?」 「いや、借金あるだろが」 「え、俺が…返すんですか?捕まえたのに?」 「いや、借金したやつはまだ捕まってないからな。勝手に話し作るな」 嘘だー。俺はやっぱり騙されたみたいだ。働いた金は俺の金にならないってことじゃん! 「こいつと一緒に住んで必ず返せ。いいな」 「え…」 隼人は監視なの? 「雪見、返事しろよ」 「はい」 せっかく喜んだのに、再び突き落とされた。
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