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キャバクラ勤務
華やかな店内。
ここを紹介されたときあんなに嬉しかったのに。思ってたより大変な仕事だ。
「客に気安くするな」
「なんだその態度は」
「なめた顔をしやがる」
なんて、言われたけれども…普通に話していても叱られる。どうして欲しいのやら。もちろん近くにいた隼人も叱られて、新米というものはそんなものなのかもしれないな。ひとしきり叱られて、ここに勤務する先輩も謝って解決した。
「雪見、客の話聞けよ」
バックルームでは先輩から怒られる。名前をすぐに覚えてくれる先輩は、すごいなぁ。番号で呼ばれないって嬉しい。
「返事しろ」
先輩からは考え事をしていたのがバレてたようだ。
「あ、すみません」
「お前働いたこともねーんだってな。のわりには度胸あるよな」
ん?
「客をキレさせないくらいにしとけよ?」
「え、あの…?」
「雪見、お前は今のままでいい。わかったか?」
「は、はい!」
褒められたようだ。はぁー怒られてるかと勘違いするとこだった。
「で?隼人てめぇはなにしてたんだ」
え。あれー?
隼人は先輩に胸ぐらを掴まれていた。
「今度はお前が1人で解決しろ、いいな?」
「はい」
なんだか、俺と差があるみたいだ。
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