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入り口にある階段を掃除してると、昨日も見た人がいた。あれは人ではない。
はぁ、無視しよう。ここは、なんか入り口に人ではない人が多いから嫌になる。なんで俺が外掃除なんだよ。隼人は、なんの権限があって室内にいるんだか。
「おい、雪見!終わったらさっさと戻れ」
「あー、うん」
これから、また客に怒られそうだなぁ。
「いらっしゃいませ。女の子誰にしますか?」
「お前、新人か?なめた顔してやがる」
またこれか。別になめてないのに。
「新人で昨日入りました。よろしくお願いします」
「はぁ?なにがよろしくだ。おい、いつもの子を呼べ!」
いつもの…子?誰?
「雪見くん、私がいつもの子だよ。さーお客様行きましょう」
すぐにフォローが。ここの女の子はしっかり者なんだなぁ。みんな俺よりも年上だろうし。助けてもらった。
「おい!なんだその態度は!このガキと仲良いいのか?ふざけるな」
客は女の子の手を払い除けた。
「違います〜。この子借金まみれなんですって」
「はぁー?お前ギャンブルでもしてるのか?」
「親から捨てられたかわいそうな子なのよ。さ、行きましょ」
「は。そんな顔してるから親に捨てられるんだ」
ちょっと違うけど、合ってはいる。
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