復讐の教科書 現在12巻まで刊行中 以下続刊

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ここで復讐の教科書は衝撃の展開を迎える。意識不明だった黒瀬(中身・白鳥先生)が目覚めたのだ。 だが、黒瀬はガチの記憶喪失(本当に? 読者の9割ぐらいは疑っているぞw)故に、白鳥、不動エイジ共に「口封じ」はいいかと放置。白鳥としては「入れ替わった事実」不動エイジとしては「イジメの事実」の口封じとお互いに理由が違うのが面白い。 ここで動き出したのは仙水忍…… じゃなかった…… 腰巾着Bこと仙水。ここまで一切目立ってなかったのに急に動き出して何をしたかと思えば 「黒瀬くんに一万円貸してるんやけど」と黒瀬の母親に要求。申し訳無さそうに一万円を渡すのだが、当然嘘。仙水が考えたことは襲撃犯をおびき寄せるために黒瀬を再びイジメることだった。 それを目の前で見ている本物の黒瀬である白鳥の気持ちたるや…… この作品、楽しいんだけどフラストレーションが溜まるのよね。 この仙水だが…… 作中でもトップクラスのクズ。幽遊白書の仙水編は内容はエグいがまだバトルファンタジーもので娯楽として見ることが出来る。だが、こっちの仙水編は内容が身近すぎてエグい。他のメンバーとは違ってイジメを娯楽としてやってるタイプ。 黒瀬の母親に後日また10万請求する姿は殺気すら覚えます。 黒瀬は学校に復帰するもイジメ再開。仙水単独のために前に比べれば軽いレベル。それどころか飄々と交わしている雰囲気すら感じる(読者はそれ以上にアレって感じてるよw) 仙水は黒瀬を登山に連れて行く。そこで「美味しい蕎麦がある」と蕎麦を食べさせるのだが…… 黒瀬は蕎麦アレルギー。記憶喪失でアレルギーのことを忘れて、平然と蕎麦を食べてしまう。アナフィラキシーショックで生死の境をさまようのであった。仙水、黒瀬の蕎麦アレルギーを知っているので明確な殺意持ってます。襲撃犯をおびき寄せる目的はどこへやら、黒瀬の口封じに入ったのだった。 例によって尾行していた白鳥に助けられる。元は自分の体の蕎麦アレルギー故に対策済なのか抗生物質持ち。 正直…… 現在の全てが逆転してしまった展開を考えると、ここがターニングポイント。 白鳥が蕎麦アレルギーのことを尋ねると当然すっとぼける。ここでの肯定は殺意があったと認めることになるために当然。それどころか悪びれる様子はない。 「バレん方法があるんならみんなムカつく奴殺すっしょ!! それでストレスがなくなるなら人生もっと楽しくなりますからね」 どくさいスイッチを有効的に使いそうだ。不快不要な人間を消した世の中はさぞかし楽しかろう。 仙水、次の計画は大晦日の渋谷で黒瀬をリンチとのこと。懲りないな…… こいつ。 仙水は不良グループに加え黒瀬と白鳥とで渋谷のカウントダウンに参加。しかし、仙水のみはぐれてしまう。何者かが大声で「痴漢だ!」と叫び、その特徴は仙水の服装。仙水は周りに取り押さえられてしまう。 「こんな理不尽あってたまるか!」と宣いながら逃げる仙水、ポケットに仕込まれたカッターナイフを落としてしまい、通り魔扱い。渋谷の人間全てが仙水を追いかける世界最大の鬼ごっこの開幕となった。 「なんで誰も信じてくれへんね、俺は悪くないやろ、寄ってたかって俺を叩いてイジメやろ、理不尽やろ、なんで命狙われなあかんねん」 イジメを娯楽としていた人間がそれいうか。イジメる側がイジメられる側に回るとありがちな被害者面よね。もういい加減にしろと…… 聲の形の主人公とは対局に位置するよね。 追い詰められた仙水はブスリと刺されてしまう…… 今日は大晦日。仙水は新年を迎える前に渋谷の隅っこで息絶えるのであった……
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