復讐の教科書 現在12巻まで刊行中 以下続刊

8/9

8人が本棚に入れています
本棚に追加
/489ページ
こんなわけで最終目標、不動エイジ。全ての元凶。 そんな中、不動エイジが県の作文コンクールで受賞。これが校内放送で読まれることに。 テーマは「イジメについて」 これまでの不動エイジの人となりを知ってると「お前が言うな」と言いたくなる程美辞麗句と綺麗事の羅列。 最後に 「それにしても黒瀬のイジメは楽しかったな 屋上から落として死ななかったのは残念だけどね」 「黒瀬をもっといじめて確実に自殺に追い込めばよかったよ」 と、付け加えられる。勿論合成音声。 はい、不動エイジによる黒瀬イジメが全校生徒に晒されました。その本人である黒瀬に否定してもらおうと詰め寄るが、黒瀬は記憶喪失故に「わからない(すっとぼけ)」で困惑するばかり。 その日より、不動エイジは針の筵。イジメの対象に。この際の自己弁護が最高にイライラさせられる。 「イジメがダメっていうなら、僕へのイジメもダメってことじゃないか」 加害者が被害者面する最大級のモノを見せられているのか…… しかし、先日の作文で「ウチのクラスにイジメはない」と書かれているのは全校生徒が知っている。白鳥が止めを刺しにかかる。 「スピーチで言ってたじゃないか。このクラスにイジメはないって。先生はわかっているぞ、みんなはそんな人間じゃないって。このクラスに未来永劫イジメはない」 自分で言質を取ったのだから否定は出来ないな。 イジメで憔悴しきった不動エイジに追撃が入る。黒瀬の父親の痴漢冤罪の主犯であることをオナチューの女が警察に自首したことで発覚し、取り調べを受けることに。 これで、復讐は終わるかと…… 思われた。だが!  父親の不動弁護士が今回の件を全てもみ消してしまった! 自分の息子はやってない、潔白であると信じてのことである。子を信じる親と言うのは何という愚かで優しいのだろうか。 普通の漫画なら不動エイジが前科者になり、白鳥も刺されるかなにかで因果応報かなにかで終わる展開ですが、終わらなかった……
/489ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加