ヒョンヒョロ 藤子F不二雄 異色短編集1収録 SFマガジン掲載

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ようは星が違えば文化も違うし、わかりあえないってことです。極端なことを言えば、同じ星の人間だって住んでる土地が違えば文化も違うからわかりあえないこともありますし、一つ屋根の下に住んでる家族だってわかりあえないこともあるんです。 「同じ人間だからわかりあえる」 「同じ星に住んでるからわかりあえる」 「同じ大陸に住んでるからわかりあえる」 「同じ街に住んでるからわかりあえる」 「同じ家に住んでいるからわかりあえる」 これ全部幻想です! 人はわかりあえません! イデオンの場合なら星も違うだけに文化も全然違う故に余計にわかりあえません! ガンダムで「人はわかりあえる」ってさんざ言ってますが、毎回戦争やってますよね? ニュータイプになればわかりあえるとも言ってますが、そのニュータイプ同士がわかりあえなくて戦争やってるZ、ZZ、逆シャアがリアル。ニュータイプも所詮は人でわかりあえない存在なんだなと。 前フリが長くなってしまいましたが…… 相互理解は難しいし、不可能に近いってことを言いたかっただけです。 今回の紹介は相互理解は無理だと言うことを教えてくれる作品。 ヒョンヒョロ タイトルだけなら藤子F不二雄先生お得意の同居モノっぽいですが、中身は相当ドス黒い。 A先生がストレートな黒さなら、F先生はジワジワくるドス黒さ。
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