ヒョンヒョロ 藤子F不二雄 異色短編集1収録 SFマガジン掲載

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ちょっとしたあらすじ マーちゃんは読み書きも出来ないぐらいに幼い男の子、マーちゃんはある日のこと「うさぎ」から手紙(脅迫状)を預かる。マーちゃんは読み書きが出来ないために両親に手紙を読んでもらう。 ヒョンヒョロをください くださらないと誘拐するてす マーちゃんどの 両親は慌てて警察に連絡するも、宛先が両親でなくマーちゃんであること、ヒョンヒョロがなにかわからないという理由で「イタズラ」と決めつける。マーちゃんは子供特有の虚言癖があり「緑色の狼をみた」「空飛ぶ大男をみた」「空から落ちてくる星を拾った」などと嘘を言い両親を度々困らせていた。 両親はマーちゃんを部屋に隔離。誘拐犯から守ると言う意味ではなくイタズラ防止のため。 マーちゃんが部屋で遊んでいると、壁からにゅーっと「うさぎ」が襲来。マーちゃんに手紙を読んだかどうか尋ねるも、マーちゃんは字が読めないために逆に読んでくれと頼む。 しかし、「うさぎ」は「自分の手紙を読むなんて恥ずかしい」と拒否を示す。 「うさぎ」の星は自分の手紙を読むのは恥ずかしいと言う文化があるそうな。 この時点で地球人とは違った文化持ちとわかるのが凄い。トドメに「地球人には理解出来ないですか」とダメ押しするのもまた凄い。この時点で藤子F不二雄先生の敷いたトラップに巻き込まれてるんですよね、読者。 マーちゃんは両親の前に「うさぎ」を連れて行くが、両親は「うさぎ」は見えているものの、幻や幻覚だと思って認識しない。 「うさぎ」はマーちゃんと一緒に刑事ドラマを観ていて、自分の脅迫状が文足らずだったことに気が付き、場所と時刻を指定した「続・脅迫状」を作成、再び両親に読んでもらおうとしたのだが、イタズラだと思いこんでいるためにマーちゃんは不幸にも折檻を受けてしまう。 両親はマーちゃんの精神病を疑い喧嘩になるも、喧嘩の後はいいムードになるのか仲直りックスの雰囲気に。そこに「うさぎ」が乱入。「うさぎ」は分裂繁殖生物のために有性生殖は珍しいと見物する気満々…… マクロスでもありましたね…… 男女は戦い合うものって概念の巨人に捕まって、男女でキスしたら大騒ぎになったってくだり。
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