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目のない舞姫 不気味な五週間5話 藤子不二雄Aブラックユーモア短編集収録
私、結構インド好きなんですよ。あのエスニックと言うかエキゾチックと言うか…… オリエンタルと言うか…… どう言えばいいのか分からない雰囲気。雰囲気が好きなだけで、家のインテリアをインド風にしようとは思いませんが。
近所のインド料理屋に行くのも、インドの雰囲気を味わいたいからかもしれない。
縁起物のガネーシャだったり、網目状の椅子だったり、褐色のいつまでも片言の日本語が嘘くさいwインド人の大将だったり……
当然カレーを食べに行っても「ナン」一択。ココナッツシーフードカレーが絶品で、マンゴーラッシーの甘さとよく合うんですよ。
「イラッシャイマセ」
店員もインド人、わかりやすいインド美人なんですよね。褐色で目のパッチリとした鼻が高くて彫りが深い顔。ビンディもよく似合ってる。知人と一緒に店に行った時に「なぁ、額の赤いの何? 逆転裁判6でもつけてるキャラ多いけど、オシャレ?」と聞いてきたので、店員さんに説明させるよりはと私が説明した覚えが。
ビンディ。インド人の女性が額に付けるもの。サンスクリット語で「点」を意味する。
既婚者の証として、インド人の大半の女性がつけてるが…… 最近ではメイクの際のオシャレとして独身、既婚構わずに付ける人が多い。マントラにおける額に位置する第三の目とは別物らしい。
ナンにエビ乗せて、口に入れていると…… 友人が唐突に一言。
「藤子Aの漫画思い出すな、あの店員さん見てると」
「何? A先生がインドに旅行行く漫画でも読んだ?」
A先生の実体験っぽさのある旅行漫画大好きです。リサーチが凄い。
「いや、短編ホラー」
「そんなのあるの?」
私はここからの行動が早いもんで、帰りに本屋に駆け込み「藤子不二雄A ブラックユーモア短編集」を購入。見つけてしまったのが目のない舞姫。
色んな意味で怖い…… 喪黒や魔太郎系統とは違うガチの怪奇ホラー。内容そのものは怖いと言うよりは物哀しい系。個人的にはA先生の全作品の中で一番怖く感じました。
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