コロリころげた木の根っ子 藤子F不二雄 異色短編集収録

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コロリころげた木の根っ子 藤子F不二雄 異色短編集収録

春夏秋冬、なんだか知らないけど秋が無茶苦茶嫌いなんですよね…… 晩秋の物哀しい空気が鬱に姿を変えて精神的に襲いかかってくる感があるんですよ。後は学校行事の苦手系が重なってていい思い出が少ないのも要因だろうか。 秋の時期に小学校の合唱コンクールだったかで「待ちぼうけ」を歌った記憶がうっすらとあり、物哀しい曲だなと、思ったのもこの頃。 童謡の「待ちぼうけ」サビの「まちぼうけ まちぼうけ」は知ってる人多そうだけど、なら全部歌詞覚えてるかどうかってなると…… 実際に歌った経験でもなければ覚えている人は少ないイメージ。 切り株にウサギ(またかよw)がぶつかって、気絶したところを捕まえるって内容の歌なのは一番だけでわかる。それ以降はどうなったか? ウサギを捕まえることは出来たのか? 私も歌ったことはあっても歌詞の最後までは覚えてないクチだったので、最後どうなったかしらないんですよね。興味がなかったと言うべきかもしれないw それから何十年も経過した折に巡り合ったのが、この作品 「コロリころげた木の根っ子」 懐かしいな…… このタイトル。と、思いながら読み進めるとガチのヒューマンホラー。 読んでて寒気が来る恐怖を覚えました。 マツコ・有吉の怒り新党で特集されたこともあるのでF先生の短編の中では有名な方かと。 ちょっとしたあらすじ。 新人編集者の西村は大物小説家の大和の元に原稿を取りに行くことになった。西村は結婚記念日故に一刻も早く仕事を終わらせたかったのだが…… 大和はまだ一行も書いていないと言う体たらくぶり。編集部は無情にも「あの先生はこれが普通だから、貰えるまで大和先生の家で待機していてくれ」と命令…… しかし、この家は何かがおかしい。
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