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シンジとゲンドウの対話は続く…… シンジが「父さんのことを知りたい」と言っても拒絶。ATフィールドが存在しない世界のはずなのにATフィールドを張ってまでシンジを拒絶。なにこのマダオ。
それから語られるゲンドウの少年時代、両親の愛情も無く育ち、人付き合いが煩わしいとか、親戚付き合いが煩わしいとか云々。この辺りコミュ障のマダオってコケにする人多いけど、私はゲンドウの気持ちわかりますよ。
特に親戚同士のマウントの取り合いとか見てると余計にそう感じます。旦那の年収、息子娘の学歴、親の介護問題、遺産相続、その内の誰かいなけりゃ悪口で盛り上がり…… 結婚して親戚増えるとわかりますよこういうの。一人っ子同士の結婚で親戚の増える数が最低限な人は本当に羨ましく感じます。
冠婚葬祭盆正月…… ぐらいにしか会わないならまだしも、今はLINEとかで繋がっての電子世界でマウントの取り合いやってるぐらいですからね。親戚同士のLINEグループで行われる息子娘自慢は本当に醜い。この度に考えなきゃいけない美辞麗句に飾られた祝福の言葉に感情はない。
ゲンドウもこういうのが鬱陶しかったんじゃないかなって…… 漫画版に出てくるシンジを厄介者扱いする「伯父さん」と「従兄弟」の性格の悪さを考えると「また面倒くさい親戚が増えた」みたいな考えだったのかも…… 知れない。
S-DATとピアノで自分の世界に閉じ込もる自分でもユイさんは受け入れてくれた。だからゲンドウはユイさんに会いたい。亡い女を想うと書いて妄想とは言うが、その妄想に全世界を巻き込んだ結果がこのザマ。ユイさんを失う原因となった「コアへのダイレクトエントリー」も理由が明かされてないので何とも言えませんが、こう考えるとゲンドウもユイさんに自分一人で誑かされた被害者に見えるから困る。
アディショナル・インパクトを起こし、現実と虚構の世界を曖昧にしてもユイさんには会えない。自分の弱さを認めないから会えないとシンジに論破(苗木くん?)される始末。なんか曖昧な言葉だな……
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