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大和が語るに、最初はあの奥さんも猛獣みたいに乱暴だったそうな。
「女房なんて力づくで抑えるべきものだよ。結局、女が従うのは男の強さなんだから」
フェミニズムの不倶戴天の敵だな…… 大和が現実にいたら袋叩きに遭ってそう。
藤子F不二雄先生はフェミニズムが天下を取った世界の「女には売るものがある」って作品も描いてるのですが…… この世界だったら大和どうなってるんだろうか……
大和の愛人、ルミちゃんが来るのだが…… ∀ガンダムに出てくるレット隊みたいな格好。
いわゆるヒッピー。ヒッピーを雑に解説すると…… 1960年代にアメリカで流行った反文化集団。アメリカがキリスト教(西欧文化)に染まっていくのが嫌で自然回帰を望みフリードラッグ・フリーセックス・完全平和を掲げて完全自由主義に生きる人たち。
日本でも日米安保やベトナム戦争反対の運動をする一部の若者達の間でに1970年に流行ってます。この作品に出てくるルミちゃんはその一員かと予想されます。
このルミちゃんだが、大和に取材旅行に行こうと誘われているのに、タケ坊という仲間とドライブに行く様子。大作家の愛人やってて、本命彼氏がいる様子。自由ですね。
そこに奥さんが現れ、取材旅行の準備が終わったと知らせる。愛人と行く取材旅行の準備を奥さんにやらせる大和も自由だわ……
しかし、新聞にあった今日の運勢が大凶ということで取材旅行はキャンセル。大和は何故か奥さんに逆ギレ
「さしでがましいことをするな! 行くか行かんかはおれが決めることだ! たった今行かないことに決めた!」
奥さん、大和の暴力の嵐に飲み込まれる。よくこの瞬間湯沸かし器みたいな旦那と一緒にいるよ……
ルミちゃんも「見慣れている」のか冷静。そして、西村に一言。
「先生、いつかおくさんに殺されるよ」
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