コロリころげた木の根っ子 藤子F不二雄 異色短編集収録

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つまり奥さんはずーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっと大和を殺すために仕込みを続け、事故死に見せかけるための仕掛けを続けていたってことになりますね。 奥さんに愛はなかった。いや、あったのかもしれないが…… 大和の暴君ぶりによって失われ、殺意に変わったと言ったところでしょうか。 果たして、奥さんは大和の殺害に成功するのだろうか? 多分ですが、大和は全部見抜いた上で楽しんでるフシありますね。 待ちぼうけの歌詞全部知ってると、最後は失敗するオチだってわかりますし。 待ちぼうけで野良仕事をやっている畑はキビ畑(桃太郎のきび団子のキビです)。 しかし、ウサギが切り株にぶつかるのをみて、ずーっと「またウサギが切り株にぶつからねぇかな」って待っていたら、キビ畑はすっかり荒野のススキ畑になってしまったと言う話。 ウサギ(大和)は切り株(トラップ)に引っかかることなく、農民(奥さん)は「待ちぼうけ」をくらってしまう。 これはあくまで私の想像ですが…… わかってやってるなら大和はウサギじゃなくて相当なタヌキだわ。 ちなみにこの歌、戦前に満州開拓の為に移民した日本人の間で歌われていたのが元だそうです。野良仕事(開拓)をサボるなって意味を持つ中国の故事がありそれを歌にしたそうです。
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