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殺し屋の蟻川だが、殺しの依頼を受ける度に十村十枝子に惹かれて行き、自分の女にしたいと考えるようになっていた。まず、逃げ道を無くすために懇意にしている右翼の大物に十村十枝子の正体をカミングアウト。
漫画やアニメで色んな殺し屋観てきましたが、色恋の私情で依頼人や依頼内容を他人に話す奴はこいつが始めてだぞ…… アサシンの信条に則るなら即粛清されるだろう。
転んでもただでは起きない十村十枝子。何と蟻川の「殺し」の才能を模倣(
メモ窃盗)し、この内容を小説と言う形で出版しマスコミにリークすることで、蟻川の次の仕事をオジャンに。この業界、一度の失敗で全ての信頼を失うのは有名な話。蟻川は殺し屋を廃業、敵対組織に命を狙われることに。
蟻川ヤケを起こし、韓国に亡命。十村十枝子も復讐の為に拉致同然に同行させられてしまう。
蟻川、北朝鮮のスパイに間違われ現地警察に射殺。現地警察も日本の右翼の大物と関係を持つ十村十枝子を拘留。拘留理由も右翼の大物が戦時中韓国(日本統治時代の朝鮮)で軍人をしており、侵略思想を捨てていないとみなされ警戒対象、そんな人間と関わりを持つ十村十枝子を警戒してのことであった。
これを日本のマスコミが知れば十村十枝子は身の破滅。人生最大のピンチである。
それを救ったのは世界的大企業大日本鋼機の専務である釜石。救った理由は「美人」だから、尚且、釜石は売れない小説家と言う顔も持っていて、芥川賞を受賞した作家である十村十枝子より上に立ちたいという願望があった。一夜を共にするも、この後はポイ捨て。まぁ、抱くことで上に立ったって気分を味わいたかっただけと言うね……
それが十村十枝子のプライドを傷つけた。彼女の胸に復讐の炎が宿るのであった……
復讐の第一段階として十村十枝子は釜石と結婚。釜石は十村十枝子と結婚し、ファーストレディとして家に閉じ込め、子を産ませることで、自分は完全に十村十枝子より上の人間だと示威を示すつもりであった。しかし、十村十枝子からすれば釜石を破滅させるためだけの偽装結婚。
仮面夫婦…… なのか? これ。
時過ぎて…… 十村十枝子は妊娠してしまう。愛なぞ微塵もない相手の子を宿してしまったのである。
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