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けど、この作品の四章で「似て非なる形」とは言え、分裂繁殖を達成してるんですよね。
四章、女王シグマ。
二度の愛する人との死に別れを経験しても照吾は変わらなかった。三度目の転生先は2030年の未来、役割は暗殺者。この2030年の未来は新人類である「合成人」によって日本は征服済。僅かに残る人間(通常人類)がレジスタンスを結成し、合成人の頭目である女王シグマの暗殺を企むのであった……
ここで合成人の設定を説明。元々は人間が作った新生物。人間よりも丈夫で頭もいい、言及こそされてないけど「人が働かなくてもいいように人を作った」っぽい。ところが合成人は頭がいい故に合成人を自分で作り出すに至り、今や人間の数を遥かに超えてしまった。
その頃になると、人間は光化学公害で殆ど滅び去っており、光化学公害でも耐えることが出来る合成人が日本…… いや、世界を征服するようになってしまったのだった。
この説明を聞いた照吾は「人間の文明を横取りしやがって!」と激昂するのですが、人類が新たなるステージに進んだだけの話よね。光化学公害は人間が引き起こしたんだから、自爆だと思います。それを僅かに生き残った人間が「合成人許すまじ!」って女王暗殺して主権の奪回を狙うのは間違ってるような気がする……
照吾、奴隷になるフリをして女王シグマと対面。転生三回目の想い人はなんと女王シグマ本人。
女王シグマもぶっ飛んだキャラクター。合成人は培養皿の中で生まれる、だから男女の交わりによる生殖に興味深々、照吾とどっかから拉致ってきた女と「やれ」と吐かす始末。照吾は「お前がやれ」と逆ギレ、しかし合成人には生殖器がないから無理。生殖器がない=排泄器官もない。ここで合成人がどれだけ合理化された生物かの説明に入る。
合成人はものを食べない。栄養は水分に溶かして飲むか注射。味や香りは関係ない、カロリーさえあればいい。僅かな老廃物は分子に分解されて汗みたいな形で排出。トイレと言う概念が存在しないとのこと。
生殖器がない。その言葉の通りに子供を生むことが出来ない。
って、説明をされた後、女王シグマは照吾に一目惚れ。先程の「やれ」を拒否したせいで死刑目前だったのに運よく回避し、女王付きの秘書に。人間が秘書になることなぞ、同じ合成人からすれば許されざること、照吾、女王シグマの部下の首相ビビンバ(手塚先生…… お腹減ってたのかな?)に暗殺される。
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