優しさの形

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 私は学校を休んで、父の運転する自動車で、母が入院している病院へと向かっていた。 主治医から母の病状説明があると言うことだ。 「本当はお姉ちゃんにも来て欲しかったんだけどな、今は向うで就職先も決まったばかりで忙しいらしくてな・・ 新卒の自分には、理由はどうあれ仕事を休むなんて言えないそうだ。 おまえにはすまないと思っている。」 私にそう言った父は、今まで見たことがないほどに落ち着かない様子だった。 六歳離れた私の姉は、母の心配こそするけど、大学時代から離れて暮らしているせいか、いつもどこか他人事のように理想論を言う。 まぁ仕方がないのだろうけどね・・
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