自分自身との約束通り

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 「……和令さんにやられた傷跡ですか?」  藤堂さんは聞き取れなかった事に 気づいたらしく、再度言ってくれた。  「はい、そうなんです。 けどかすり傷ですから包帯は平気ですよ?」  「いえ。今後動くのにスピードが 変わると思いますので。」  「そうなんですか?」  「はい、恐らくですが。」  しばらく間ができた。 タイミングよく切り出すのは難しい。  窓から見える夕焼け。 支社から見た夕焼けは合図を教えてくれた そんな様に感じた。  「藤堂さん、あの……!」
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