プロローグ

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プロローグ

ダッダッダッ 「魔王レイナード様、勇者達が攻めて来ました!」 「迎え撃ってやる!どちらが上か思い知らせてくれるわ」 「ハッ…我々も魔王様と共に」 「来るがいい」 スウッ 人間やエルフ、妖精、獣人、ドワーフ、魔女、ドルイド、人魚、天使、悪魔、ドラゴン、神等々… 様々な生き物が暮らすこの世界では、魔王レイナードが弱い者を虐げ、悪行の限りを尽くしていた。 そんな時、魔王討伐へと名乗りを上げた勇者一行が居り、彼らは魔王が支配する町や村へやって来ては、魔族を倒し次々と開放していく。 そして遂に…魔王レイナードが住む居城ヴァルシアへ攻めて来たのでした。 ザッ 「よくぞ我城…ヴァルシアへ辿り着いたな…誉めてやる…勇者グランバルト」 ザッ 「お前が魔王レイナードだな。わたしが必ずお前を倒し、この世界を救う!」 「戯れ言をほざくな…世界は我の物だ!」 ザッ 魔王軍は魔王レイナードとブレーンを務めるベルゼブブのアリオン、魔女のセレーナの3人がこの居城の前に立っている。 勇者一行は勇者グランバルトと魔導士のフィル、白魔導士のミカル、獣人戦士のゼルフォードの4人が辿り着いて対峙していた。 魔王レイナードの魔法による攻撃を皮切りに戦いは勃発し激しくなる。 互いに一歩も譲らない戦いに双方共疲れが見えてきた最中、油断していたレイナードにフィルが攻撃魔法で狙いを定め、間一髪の所をセレーナが身を呈して守った。 深手を負ったのかセレーナに直ぐ様ヒーリング魔法を使うレイナードだったが出血は止まらず… 「己れっ……貴様っ……何故我の魔法が効かぬ…っ」 スウッ 「レイナード……様……ハァ…ハァ…ハァ……」 「セレーナ…」 「この攻撃魔法には…特殊な術による…魔法…が…使われて…」 「何だと…っ」 「もう…いいのです…私はレイナード様のお側に使えさせて頂いて…幸せでした…ハァ…ハァ」 「何を言うのだ…お前が居なくては…我は…我は…」 「どうか…生きて…………」 「セレーナ!!!」 魔王軍の魔女セレーナはレイナードを守り絶命した。
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