45人が本棚に入れています
本棚に追加
「優樹さん! ゆ、う、き、さんっ。もしもーし」
徐々に、優樹の焦点が彼女の顔へ合わさりにいく。
「あ、あれ? 縁ちゃん? ここは……」
優樹は店内を見回す。
「僕は……どうしてここにいるんだ?」
「優樹さん、歩道橋の上から飛び降りようとしてたのよ! ちょうど私が通り掛かって、引き止めて、とりあえず近くの喫茶店に来たの」
「そうだったんだ……心配かけてしまったね、すまない」
優樹はまた俯いて、塞ぎ混もうとする。
「あ、ねえ優樹さん。ケーキセット食べようよ。甘いものでも食べれば、少しは元気がでるかもしれない」
最初のコメントを投稿しよう!