孤独な生徒会長

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「茜先生が云ってたけど、五年前はもっと明るい人だったみたい。お気に入りだった教え子に裏切られたとか何とか……」 「ふーん。茜先生とそんな話するの?」 「そうよ。茜先生はアフタースクールでも私たちに付き合ってくれるんだよ! 先週の土曜日は、私と、私の友達二人と一緒に、買い物に行ってくれたの。お昼のランチにファミレス寄って、その時に教えてくれたんだよ」  私は両手の指を交互に組み、祈りの姿勢を取る。 「あぁ、茜先生、最高だわ!」 「それと、あともう一つ」 「まだあるの?」 「わりぃ、これで最後だから、教えてよ」  私は軽く辟易して、溜息を付く。
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