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「昨日は、一人で飲んでたんですか? 」
運転しながら陽子はさりげなく尋ねた。
「いや、途中までは池辺君と一緒だった」
「池辺さんと?
もしかして、しのぶさんのお見舞いでしたか? 」
「あぁ」
「もしかして、いつもお見舞いの後は泥酔ですか? 」
「そうかもしれない」
「どうして、苦しい思いをしてまでお見舞いに行くんですか。
償いのつもりですか?
それとも、まだ愛してるからですか? 」
「朝から、質問攻めしないでくれ」
桑野が困った顔で言った。
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