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「ごまかさないで、答えてください」
「たまに、君は怖いな」
「夜明けのコーヒーを飲んだ仲です、聞く権利はあると思います」
「ハハ、君はこんな時まで、笑わせてくれるんだ」
「本気で心配してるんです」
「悪かった。
見舞いに行くのは償いでも愛してるからでもないよ。
初めはしのぶの意識が戻るまでと思ってたんだ。
それが、僕が来るとしのぶの容態が良くなるからと笹岡さんが頼むもんだから、そのままずるずる続けてる。
意識が戻らない彼女を毎回見ては、自分が責められてるようでやりきれなくてさ」
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