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「んじゃ宝石を見せてもらおうか?」
宝石と言っても、貴方が今持っているのは塔で手に入れた宝石のみ。多少もったいない気もするが、占って貰うために見せる事にした。
「ほうほう、なかな……かっ!? お客さん! どしたいこりゃあ!? ああ、いやなんでもない。聞くのは野暮ってもんだよね。よし分かった! これなら何でも占ってやるよ。イーヒッヒ!」
急に上機嫌になった占い師が何やらゴニョゴニョと呪文を唱える。
「むむっ!? お前さん、何やら困難に直面しておるようだな? 以前の冒険が発端の様だが……むむっ! 儂の力でも見通せんとは。偉く力の強い場所だったようじゃな。ほうほう、灼熱の洞窟に挑むのか……難儀であるのぉ。宜しい、儂が安全な道を占ってしんぜよう。むむむむむー!」
老婆が集中する! じれる貴方だったが、20分程経った頃、彼女の目の前に置かれた紙に、なにやら書きだされていったのだった。
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「ぶはぁっっ……ぜぇはぁ。ぬぬ? 何じゃいコレは? よしもう一度……」
そう言うとまた彼女は集中し始めてしまった。……ふと見ると、貴方の持ちだした宝石が置きっぱなしになっている。
宝石を回収してこっそり抜け出す→https://estar.jp/novels/25798313/viewer?page=12
占いが終わるのを待つ→https://estar.jp/novels/25798313/viewer?page=3
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