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「ああ、真野さんね。彼はエンジニアだからお客さんとも会わないし、ここに寝泊まりすることも多いから、ああいう格好で仕事をしてるの。基本的にスーツを着てる人は、アカウントプランナーだけね。他の職種の人は結構ラフな服装してるから」
「エンジニアの人は横浜にいるんじゃないですか?」
研修では横浜に先端技術の研究部門があると聞いていたので、フロアにエンジニアがいることが不思議だった。
「チームによって違うけど、うちはエンジニアに常駐してもらって、コンペや顧客提案のときにできるだけリアルに近づける方針なの」
「そうなんですか」
真唯は改めて渡瀬に貰った名簿に目を通した。
確かにエンジニアが二名いた。
渡瀬チームは自分を入れて総勢二十名。男女比率は六対四だ。
営業的な役割を追うアカウントプランナーが一番多く五名。
広告主のニーズに基づいて提案を纏めるマーケティングディレクターが三名。
コンテンツのデザインやランディングページの企画・設計を指揮する、クリエイティブ・ディレクターが二名。
動画広告やSNSに特化して企画・設計するプランナーが一名。
既存の顧客やターゲット顧客の広告ページのアクセスデータを解析して、広告効果を分析するデーターアナリストが二名。
そして真唯たちアシスタントが五名の構成となる。
そのうち女性は、アカウントプランナーが二名、マーケティングディレクターとクリエイティブディレクターが各一名、そしてアシスタントが四名だ。
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