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鏡の前に化粧を落とした自分の顔があった。
(私、寝てないのに夢を見てたんだ)
妙にリアルな夢だった。
あの頃、本当に今見た夢の通りに感じたかどうかも記憶にない。
まるで他人の自叙伝を映像で見ているような感じだった。
きっと、この結婚で過去の自分を他人のように感じたのだと、真唯は一人で納得した。
真唯は急いで化粧を落とし、持参した服に着替え、利信と二人の両親が待つ受付に向かった。歩きながら、本当に大変なことは飲み会に行ってから起きたことを思い出した。
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