4月7日に戦メリ君がやってきた

「いや、天皇陛下が交代されただけで、先の天皇陛下は上皇陛下としてご存命です。ご自身のご高齢による限界を感じられて、自ら生前退位されたのです」
「……恐れながら、今、元号は何と？」
「令和3年」
「レイワ？」
「あの、話、飛びますけど、君、若いよね？20代くらいかとお見受けしますが」
「自分は満年齢24歳であります」
「もしかして大正くらいの生まれ？」
「大正10年であります」
「まだ生きてる人たくさんいるよ。100歳以上の老人、日本に8万人くらい」
「ハチマン？」
「今、日本の人口って1億2千500万人位なんだけど、1/4は65歳以上の老人なんだよ。超高齢化社会といってね、ご長寿はお目出度とはいえ、これはこれで色々な問題も発生している」
「自分は被弾により24歳で戦死……したのでありますが、三途の川を渡る前に『何でもいいから一つだけかなえてやる』という仙人が現れたので、帝国の未来が心配であります、100年後の帝国の姿を見てみたいであります、と」
「三途の川って本当にあるんだね、でも、どうやら戦死した時点ではなく、生まれた年から100年後に来ちゃったみたいだね」
「そのようであります」