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4月7日に戦メリ君がやってきた
私の仕事はWebデザイナー。というか、Web関係の何でも屋。
Webに載せる文章を書いたり、メールマガジンの代筆なんかもする。
今日も毎月の「メールマガジン代筆」の仕事をしていたら、ドアを叩く音。宅急便かな?
ドアを開いてたまげた。戦メリの坂本龍一?みたいな若い男が直立している。カーキ色、旧日本軍の軍装。敬礼……初めて見た。お巡りさんだって見せてくれないよ、今どき。
「失礼いたします!自分は帝国海軍中尉、飯島正樹であります」
「私も飯島正樹だけど。同姓同名?」
「良かったらうちに上がってかない?お茶くらい出すよ」
「あなたの職業は何でありますか?」
「Web管理、メールマガジンの代筆、デザイン制作……」
「……さっぱりわかりません」
「怪しい仕事じゃないことだけは信じて欲しい。同姓同名で悪者がいたら嫌だろう?」
「それはそうであります」
「まあ立ち話もなんだし……」
ともあれ私は、戦メリ君を自宅兼仕事場であるアパートの一室に招き入れた。
とりあえず私はキッチンに行ってお湯を沸かす。
しかし、なんちゅう来客だろうな?タイムスリップって本当にあるんだな……
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