7人が本棚に入れています
本棚に追加
「まあ、その理論で言うと、私の原稿が進まないのは君の責任なのかもな…」
先生の声に白井さんは顔を上げられました。
「そ、それは…」
慌てる白井さんの肩に手を突いて先生は立ち上がられました。
「まあ、良いじゃないか。私の締め切りは週末だろう。まだ余裕もある」
先生は机の上の煙草を取ると、
「白井君。ちょっとそこまで付き合ってくれるかな…」
と言われ、書斎を出て行かれました。
白井さんは私の顔を見て、首を傾げると、先生の後を追う様に出て行かれました。
お二人が玄関から出て行かれる音が聞こえました。
二人でカフェにでも行かれたのかもしれません。
最初のコメントを投稿しよう!