異世界の草原

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異世界の草原

「着いたみたいだな」  マシンから降りると、そこは草原だった。 「広いな」  辺りを見ると、動物(亜人)たちが走り回っている。 「どこに行けば良いのかな?」 「お兄さん、誰?」 「僕は・・・コウタって言って、あっちの世界から来たんだ」 「ふぅん。私はウサギのリリィよ。よろしくね。コウタ、行くところ分からないんでしょ? 一緒に来て」  リリィが腕を掴んで走る。スカートがめくれて見えそうになる。 「リリィがお兄さんと走ってる。行こう」  他の子達もついてくる。 「あっ、ナルとサナ」 「お兄さん、私猫のナル」 「私は犬のサナ」 「コウタだよ。よろしく」 「よろしく」  ナルとサナが抱きついてくる。柔らかい感触にドキッとする。 (結構、胸ある? いやいや、何考えてるんだ!) 「コウタはどうしてこっちの世界に来たの?」 「こっちで暮らそうと思ってね」 「嬉しいな! その前に、族長様に会わないとね」 「案内してくれる?」 「もちろん!」  サナたちが走る。スカートがめくれて、ちょっと見えた。  リリィが小声で「見たかったら、見て良いよ♡」と言った。 「何を?」 「クスクス。コウタ、ナルたちのパンツ見てたでしょ?」 「それは、見えたと言うか」 「怒ってないから良いよ」 「そうなの?」 「ここは動物の女の子がいるところだからね。見えちゃうのも仕方ないよ」 『早く―』  ナルたちが呼ぶ。 「行こう」 「うん」
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