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そして、彼女と出会って2年が過ぎようとしていた頃。
彼女からメッセージが来た。
『お疲れ様です。不必要な報告かもですが。先程、和多志のパートナーさんとお別れしました。色々とありましたが、これで良かったんです。以上、報告でした。』
と。
これを読んで、俺は、とうとう、この日が来てしまったんだな、と思った。
何となく、そうなる予感があったからだ。
彼女の心の痛みを思うと辛い。
少しでも、彼女の心の痛みが軽くなる様にと願いながら、お経を読んだ。
それから数日経った。
俺は、彼女にメッセージを送った。
『そちらへ行くので、また色々案内してもらえませんか?』
と。
『良いですよ。いつ頃の予定ですか?』
と、返信が来た。
予定日を送り、彼女は、その日をあけてくれると言ってくれた。
また彼女に会える。
そう思うだけでも、幸せを感じる。
彼女に出会ってから、俺は、ずっと幸せだ。
彼女に会う前も幸せだったが、心が初老だったしな。
1ヶ月後には、彼女に会いに行く。
本当に楽しみだ。
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