第五曲 逃げた恋

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衝撃的過ぎて  「ちょっと待ってくれ」  「離婚はないだろ?!」   そんな言葉も出なかった。 彼女が言い出したときには 離婚は決定事項だった、 コチラの意見はないのだ。  「身体一つで出ていくわ。   落ち度は私にあるのだから」 その通り、いつも仕事へ 出掛けていくような様子で 離婚届けの用紙だけをおいて 彼女は行ってしまった。 僕は呆然と二日ほどを過ごし、 また勤めに行き、数日・・・ 夜になっても彼女が帰らぬことで これは間違いない現実だと知った。
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