96人が本棚に入れています
本棚に追加
大学最寄り駅を降りると
(寂れた?)
やはりそんな様子の街。
バブルを迎えていた神戸の
華やかさしか記憶にない僕には、
チェーン店の居酒屋や
何処にでもあるコーヒー店が
並んでいることが驚き…。
いや、驚きと言うのは
自分が年経ったことを
見せつけられた衝撃なのか…、
ついセンチメンタルに酔いながら
街を歩いた。
国道を行くと
(お!これは残っていたか…)
ゼミ仲間と飲んだバー。
(あの店は…マンションに…)
“恋人”と深夜まで
語らった喫茶店は
跡形もなかった。
恋人・毬江とは同級生、
入学式で一目惚れした相手だった。
最初のコメントを投稿しよう!