第六曲 六甲おろし
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特別可愛いとか美人とか そんなのではない。 ただ…大声立てるでもなく タレ目を糸のようにして 笑う顔が…童女のようで… その白い肌にお日様が 似合っていた毬江。 あまり家庭が裕福でない彼女は 家庭教師にラーメン屋の皿洗い、 時間を上手に振り分けて 懸命に通学する様子も、 僕には愛しかった。 いや…しのごの言うまい…。 とにかく僕は毬江に 首ったけだった若い時代。
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