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手紙一枚で終わりにしたくない!
毬江の家に電話をしたが
「お掛けになった番号は
現在使わるておりません」
どこへ、どこへ行った毬江。
急いで神戸へと
チケットを握った矢先に
父親が脳梗塞に倒れた。
病状が安定して
やっと神戸へいけたのは一ヶ月後。
友人を訪ねて毬江の近況を
確かめると…
「会わないほうが…」
友人は言葉を濁した。
それでも問い正して
毬江のバイトするラーメン屋へ!
暖簾の向こうに毬江が見えた。
入ろうとした時、
「カップルで見せつけられるね」
客の冷やかしに
頬染める毬江の横には若い男、
その店の跡取り息子だった。
生活の苦しさ、心細い気持ちを
影に日向に支えてくれた男だと…
後で友人に聞いた。
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