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汗をかいたのはこちらだ、
(なんでこんなに若い?!
どう見ても三十…あ!!)
毬江の娘だと気づいた。
「ラ、ラーメンを…」
上擦る声に…毬江を
こっそりさり気なく
探す自分に動悸をさせる…。
「おまたせしましたあ」
やはり娘さんが運んで…
熱いせいか…おかしな汗がまた…。
食べ終わってしまうが…
「あの、お母さんは?」
なんて簡単に尋ねるような
性分でない自分に諦め、
すごすごと勘定して店を出た。
(まったく…何をしに
こんなとこまできたのやら…)
首を垂れた時だった。
「長沼くん!長沼くんでしょ?!」
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