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その件から娘は
積極的に家事を手伝い、
勉強をし“よい娘”になった、
それは痛々しいくらい。
子供なりに、父親への
これが精一杯の気遣いだった。
僕は以前以上に
娘との時間と仕事を大切に暮らした。
いや…娘可愛いさだけではない…。
“五年後”に一縷の望みを
かけていたからなのだろう。
……五年の月日……
娘は美しくなり…恋も覚えた。
少し年上の大学の先輩。
彼は母親だけで育ったそうで、
気配りの利く若者。
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