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最初は抵抗していたがやがて強制される事に慣れてきて、そうした夫婦生活を繰り返しているうちにいつしか自分でも違和感が無くなってきたそうだ。
「だからね・・あたしこう言う事は男の人が中心で女はそれに従うのがあたりまえって思ってきたの」
「それに、仕事で大変な思いをしている主人の気持ちも分かっていたし、しっかり満足させてあげるのが女の勤めだとも思ったのよ」
私は和子さんと日本の高度経済成長を支えた企業戦士の妻達の影をかさねた。やはり、そう言う時代だったのだろう。
「でも・・でもねぇ」
しかし、和子さんはその後で意外な事を言った。
「主人が亡くなって・・もう夜のお勤めもしなくてよくなってからね・・ああっこれで解放されたんだわって思っていたんだけど・・」
「へんなの・・あたし長年そうして来たせいなのかしら・・その・・ぜったい内緒よ・・林さんだけに言うのよ・・そのね・・男の人を性的に満足させてあげてると自分も感じてきちゃうの・・男の人の気持ちよさそうな顔を見てると、そのォ・・濡れてきちゃうの」
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