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ドアを開け少し強引に体を押し帰す。ちゃんと帰るべき所に。 「あっ!ごめんここまで掛かった交通費渡す。本当に悪かった。いくらした?ちゃんと往復分渡すからそこは...」 「何それ冷めるだけど」 「...だから言ってんじゃん。行きたいとこに行きなさいって」 「本当にいいの」 「何が」 「俺行くの」 「...」 「(行かせたくないんだ〜。寂しがりだもんねぇ人恋しいだもんねぇメンヘラだもんねぇ本当は本当は甘えん坊だもんねぇえ)」 「どんだけ自分に酔ってんの。はい、これで足りる?海外から来てなさそうだからこれくらいあればいいよね。じゃ」 「えっ?!ちょっ麻痺ちゃんどこ行くの?」 「はぁ"?あなたが帰らないからぼくがここを出て行くの!あぁ家の鍵閉めなくていいからどーせこれから死ぬから」
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