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「こんなに腫れ上がってしまって...本当に申し訳ありません。いますぐに冷やしますので」 「いいです!」 触れられそうだったから避けた。これ以上関わるのは嫌だからその場から退却した。走って走ってその場から逃げた。もうこれ以上の物語を進めたくない。終止符を打ちたい。 「ちょっと!ダメです。このままじゃ末代までの恥です。強引ですが手当てをさせていただきます。こちらへ」 秒だった。階段を全力で降りて無我夢中に道を走ったのにそんな秒で捕まるはずがない。確かに足の速さには自信ないし全然遅い方だけどそんな超能力のような瞬間移動されても困るし焦る。唖然としている内に黒い車に乗せられいつの間にか車の中にいた。彗、君と一緒に隣にいる。さっきのサングラスの人は車を運転してる。 「もう少し我慢して下さい。この辺に休める所がありますので」 「いえ、結っ...大丈夫です」 あんまり拒否して相手の堪忍袋の緒を切らせたら海に沈めさせられる。だって見た目ヤクザみたいだもん。怖いなぁ。それより彗、君黙ってばかりで本当に何この人。下を俯いていたからこっそり表情を伺ったら今度はぼくの右手を掴んできた。へっ!?何?復讐? 「俺はキモくない」
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