あっ

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もしもしも神様とかエンタメとかあるから聞きたい。問いたい。「なぜ？」と、それかいなかった事にして下さいと。この世にこの世界にお父さんとお母さんの子供ではなく兄の妹で弟の姉ではなくあの夫婦には2人の兄弟の子供しかいなかった事に。友達もぼくがいなかった方がもっと時間を有効に楽しく過ごせた。先輩や上司や先生もこんな面倒で言う事きかない子は避けれた。ぼくがいなかったら仕事場も快活に回り普通の人ならあんなミスも失敗もしない事に頭を下げシワを増やさずため息や疲労苛立ちをつく事は無かったはず。そもそも生まれて来た事が間違いだったんだ。そうか、間違えて勝手に生まれて来たからその罰としてこんな無様な成長と生き方になったのか。そうかそうか神様そういう事かぁだから"こんな"にしてなってしまったのか。そうか全部自分のせいだ。全部全部最初から最後まで全部自分のせい、誰かのせいにする事が間違いだった。誰かのせいにすれば何かが救われると思っていた。やはり誰かのせいにするのは良くないらしい。自分のケツは自分で拭かないとほら、こんな風になるって事よ。

「あ"ーー」

また涙が出て来て怒りが混み上がってくる。こんな感情無ければいいのに。こんな事知らない方がどんだけ楽だったのか。違った意味で知らない人にバカな人に酷い人に悪い人になりたかった。それならそうなりたかった。良い人にはなれないから、とことん悪い人になりたかった。なりたかった。それならそれなら少しもう少し生きれたかな。実はそっちの方が沼のようにどっぷり浸かり抜けられないようにハマって楽観に生きられたかもしれない。

もう嫌だ。考えるだけ時間の無駄。考えて考えてもまた同じとこに辿り着く。だから考えるだか無駄。

冷静に冷酷になり体が起き上がり足を進める。もう、早くさよならしたい。外に出てどっか高いとこから飛び降りるか何かの動く物にぶつかるかとにかく死にたい。

玄関の取っ手に手を掛ける。と同時に家のチャイムが鳴る。