-

7/29

10人が本棚に入れています
本棚に追加
/88ページ
「麻痺ちゃんに会いたかった。本物の麻痺ちゃんに会って色んな事したかったから」 「」 何もかも絞り出しても捻っても何も出ない言葉。返す言葉も返したい言葉もない。語尾に黒いハートが付くような気持ち悪くて不気味の隠して隠しきれないヤンデレ感は漂(タダヨ)う。うぇ、まじ感謝感激感動感応〜。ニコニコ営業スマイルだけど中身は絶対拗れた腹黒さんって事は雰囲気でなんとなく分かる。こういうのはすぐに分かる。分かりたくないのに分かる。だから嫌なんだ。 勝手に1人語りして勝手に妄想して空想して想像して頭はお花畑はぼくだ。夢女子ってやつ?そうそれ、それそれ。恥ずかしい奴ぼく。 「引っ越すの?なら俺と暮らさない?ってかそうしようよ、そうしないと」 ぼくがダラダラと1人語りしているとこの人はペラペラと話進めてなぜかこんな風になってた。いやぼくがこんな妄想劇が激しいから相手の声や話が聞こえないし聞いてない。ん?今なんて?ほらだからこうなる。相手の話も聞かないし聞いてないから相手の思い通りに話が進む。あれ、ぼくの話は物語は今日で終わるはずなのに。だって死にたいのだから死ぬはずだったのに。そりゃ目の前にとてもとても面白い事がありそうなら少しはその面白い事をしてから死のう飽きたら死のう嫌だった逃げればいい死のうって思ってた。だからこの人がキラキラとデフォルト掛かったように見えるのだろうか。いや何か臭く悪徳の匂いがするように見える。
/88ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加