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「荷物は右京(ウキョウ)に任せるから。ほら、行こっ」 強引でスピード出し過ぎのアクセルしかないブレーキを知らなそうな豪速球の話に付いて来れず付いて行かず着いて行く気にもならないのに勝手に腕をぼくに触れようと連れ出そうとする。 「ちょっ!!」 「え?どうしたの麻痺ちゃん」 もう、死んでもズタズタに殺されても良い。だから... 「きもい。麻痺ちゃんって呼ばないでってか"ちゃん"付けまじ無理なんだけどまじ無理、勝手に話進めて勝手に来て勝手に決めて何もぼくに相談も問いもしない何してくれんのッ、超最悪、きもい、連れて行くなら殺してよ。痛くないようにサクッと殺してえ、ねえぇ殺してよぉ」 どっちがキモイなんか知れてる。どっちもキモイ。どっちも何もかもみんなみんなキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイんだ。ほんとっきもい。掴まれるはずだった腕は逆にぼくが相手の腕を掴み脅迫し脅し罪を重ね重くさせ擦り付け押し付けた。腕を掴み駄々こねるように愛嬌振り回し精一杯熱を送り真実を語った。これで嫌われ拒絶され幻滅され笑い者にされ逃げられる。それならそうでいい。それも悪くないいやその方が素敵だ。それか反抗するな話を変えるなって暴力振るわれ突き放されぼくの望みを叶えて殺してくれたら素晴らしい出来だ。パチ、パチ(拍手)ぼくの人生さよなら。ばいばい。彼の回答を期待する。
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