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終わりの日まで、残り6日
ドアに文字を書かれてから、二日後。文字は自力で何とか消したものの、青年の心が晴れることはなかった。
それでも大学には行かねばならない。
いつものように自転車を出そうと、灰色のカバーに手を掛けた。
カバーを外した青年は、言葉を失った。サドルカバーが、ズタズタに切り裂かれていたのだ。
青年には、最早ため息をつくことしかできなかった。
どうしてこんなことをされるのか、誰がしているのか…。疑問は尽きず、気分は暗くなる。
とにかく大学に遅れないようにするため、その日はバスで大学へと向かった。
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