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終わりの日まで、残り2日
携帯電話を失くしてから、二日。
相次ぐ嫌がらせにアクシデント、そして絶たれていく人との繋がりに、青年の心は荒んでいた。
一日の始まり。
怯えながらも郵便受けを開く。
するとそこには、幾つも刺し傷のある、猫の死体が入っていた。
それを目にした途端、動悸は速くなり、視界はチカチカと点滅を繰り返す。微かに放たれている異臭が、青年の恐怖を煽る。
呼吸が速くなり、思わずその場に蹲った。
青年の心は、既に限界を迎えているのかもしれない。
「助けて」
青年の小さな叫びに、応えるものは居なかった。
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