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食後に温かいお茶を飲みながら、亜弦は考え込んでいた。
そんな悩むこと?
「亜弦は朝はパンにする?ご飯?選べるんだけど」
「パンで」
「わかったー。お母さんに言っておくね」
メモ帳に『潮騒の間一名パン』と書いた。
エプロンのポケットにメモを戻して、後片付けをした。
お父さんは他のお客さんと釣りの話で盛り上がり、お母さんは夕飯を食べていた。
私はもう夕方に早々と済ませた。
亜弦の食事が終わったら、作業部屋でしばらく作業する予定だった。
食堂のテレビで明日の天気と気温を眺めながら、テーブルを拭いていると、亜弦が二階に戻らず、私を見ていた。
「どうかした?」
「兄さんの趣味ってわからないな」
それだけ言うと、階段を上がっていった―――つくづく失礼が服を着て歩いているような奴!!!
憎たらしいにもほどがある。
朝日奈さんはあんなに紳士的だと言うのに……。
度重なる失礼な発言にそう思わずにはいられなかった。
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