02.2011年3月11日

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「おうちかえりたいよぉ」 「さむいよぉ。こわいよぉ」 もう名前を想い出せない年少の子達が泣き出した。 先生達が集まって、どうすべきかを話し合っていた。 結局、三十人くらい居た児童の内、バス通園の子達はバスで帰ることになった。 後年、テレビかネットか忘れたけど、 園長先生が「どうして津波が来るのにバスを出したんだ」と質問され、 「子供達の寒そうで不安そうな表情を見て、少しでも早く親元に帰したかった」と泣きながら話している姿をモニター越しに見た。 僕はいつもお母さんが車で迎えに来てくれるから、幼稚園での待機組になったんだ。
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